Week1-2

DermOID - Online Interactive Dermatopathology

弱拡大(#1)で真皮内の腫瘍がある。腫瘍は表皮からの連続性は不明瞭、被膜に包まれ、周囲結合織との境界は明瞭である。腫瘍上部では表皮を欠き、出血、痂疲形成がある。二次的に好中球浸潤を伴う。腫瘍内に血管様の管腔形成を4つ認める。強拡大(#2,3)で、腫瘍内は細胞密度が高く、膠原繊維が花むしろ状に分布する。腫瘍周囲の真皮浅層は好塩基性に染まり、solar elastosisがある(#4)。腫瘍を構成する細胞の核は類円形から多角形で大小不同あり。核小体は目立たず、異常核分裂像も目立たないが、核の大小不同が強いことから細胞異型性は高いと判断する(#5,6)。

Dx:間葉系の悪性腫瘍、血管内皮細胞由来?血管平滑筋由来?

 

正答:Atypical fibroxanthoma

・皮膚科領域でMFHとよく誤診される、必ず知っておかなければならない疾患。

・病理像だけではMFHと区別がつかない。

・臨床+病理像で診断する。(これは全てに当てはまること)

・境界明瞭な浅い結節、2cm以内、高齢者、露光部、などがポイント