Week5-4
DermOID - Online Interactive Dermatopathology
表皮内に11個の嚢腫構造。表皮との連続はない。嚢腫壁は3-5層の重層扁平上皮で、角化傾向はあるが顆粒層はない。嚢腫の内腔は淡く好酸性に染まるケラチン様物質で満たされている。嚢腫壁に接して、円形~楕円形の境界明瞭な四角い細胞から構成される細胞集団あり。
Dx:毛包系の腫瘍、選択肢はtrichoblastoma以外区別つかない
正答:trichoadenoma
・dilated follicular structures with infundibular differentiation
・よーくみるとケラトヒアリン顆粒がある
・嚢腫の多発をみたらtrichoadenomaを鑑別にあげる
Week5-3
DermOID - Online Interactive Dermatopathology
弱拡大で表皮内水疱形成、真皮浅層の炎症細胞浸潤を認める。強拡大では表皮内の多数の単核球浸潤(リンパ球?)があり、ケラチノサイトの個細胞壊死、風船細胞が見られる。
Dx:Herpes simplex
正答:bacterial infection
・浸潤している細胞は好中球!
・角層下膿疱であること
・ballooning cellではなくて棘融解細胞
Week5-2
DermOID - Online Interactive Dermatopathology
弱拡大で表皮の不規則な肥厚、表皮真皮境界への炎症細胞浸潤、一部角層の肥厚、痂疲形成がある。強拡大で表皮細胞がバラバラにはずれている像があり、顆粒層の消失、錯角化、個細胞壊死を認める。表皮の極性は保たれており、核の大小不同、異常核分裂像はない。
Dx:ダリエーかHailey-Hairy
正答:Hailey-Heiley
・角化異常があるので、角層を厚くして代償しようとしている。
・有棘層の棘融解像>dilapidated brick wall(手入れのされていないレンガ壁)
・皮膚付属器はacantlysisの影響を受けない
Week5-1
DermOID - Online Interactive Dermatopathology
角層、表皮の肥厚なし。弱拡大で真皮浅層、および血管周囲の炎症細胞浸潤認める。強拡大で膠原繊維の巣状の断裂像?がある。浸潤している細胞は核が濃染されN/C比高く、リンパ球が主体であるが、一部大きな核をもつ単球/組織球/樹状細胞を混じる。巨細胞の出現はない。
Dx:好中球少ないのでsuppurativeではない。巨細胞なく、異物肉芽腫でもない。臨床像加味すればgranuloma annulare?
正答:Granuloma annulare
・炎症細胞浸潤のない部分は壊死組織。おそらく酸素の供給がなく細胞が入れない。
・壊死部でペタッとした無構造物がいわゆるヒアルロン化。
・壊死部にはムチンの沈着
Week4-4
DermOID - Online Interactive Dermatopathology
真皮浅層から深層まで、好塩基性の細胞の増殖あり。表皮向性なし(Grenz zone)。増殖している細胞は、円形から楕円形の大きな核を持ち、N/C比は低い。配列に極性はない。クロマチンが濃く染まり、核の小さい細胞が散在している。大きな核を持つ細胞では、核内のクロマチンは不均一で、dot状に凝集している。>形質細胞?
Dx:形質細胞腫
正答:Merker細胞癌
・small, uniform, round to oval cells
・"speckled" chromatin
(dot状の核まではよいが、形質細胞と区別がつかない)
Week4-3
DermOID - Online Interactive Dermatopathology
角層は著明に肥厚。表皮は不規則に肥厚。真皮浅層から中間層の血管周囲に著明な細胞浸潤。拡大像で、赤血球の血管外漏出を認め、リンパ管の開大もめだつ。血管周囲に浸潤している細胞はリンパ球が主体。
Dx:うっ滞性皮膚炎
正答:Kaposi's sarcoma
・dermal blood vessels surrounded by neoplastic vacular spaces
・slit-like space containing erythrocytes
・炎症細胞浸潤ではなくて、紡錘形細胞の増殖(pericyteか内皮細胞?)